「任意整理」に関するお役立ち情報
学生の方が任意整理する際に注意すべきこと
1 学生の方が任意整理する際に注意すべきことはいくつかあります
前提として、学生の方であっても任意整理をすることは可能です。
任意整理自体には年齢による制限はなく、成年に達していれば親などの法定代理人の同意を得なくても、弁護士に任意整理を委任することができます。
もっとも、未就業の学生の方特有の注意点はいくつかあり、例として次の2つが挙げられます。
①月々の返済に充てる金銭を確保する必要がある
②就業後も新たな借入れやクレジットカードの申込みに制限が生じる
以下、それぞれについて説明します。
2 月々の返済に充てる金銭を確保する必要がある
⑴ 任意整理後も毎月の返済は必要
任意整理は、基本的には残元金と経過利息、および遅延損害金の合計額を3~5年で分割して返済できるようにする方法です。
将来利息がなくなると返済総額は減り、月々の返済額も任意整理前より下がることが多いですが、返済を続けていくことに変わりはありません。
そのため、返済に充てられるお金が必要となります。
⑵ アルバイトなどで収入を確保する
任意整理をした後も、毎月一定の金額を確保する必要がありますので、アルバイトなどで定期収入を得ていく必要があります。
⑶ 支出を減らす
遊興費や、お酒・タバコなどの嗜好品代、学業以外の活動に費やしている費用がある場合には、できるだけ削減し、返済に充てられる金銭を確保できるようにしてください。
3 就業後も新たな借入れやクレジットカードの申込みに制限が生じる
任意整理をすると、完済から5年間程度は信用情報に事故情報が登録されます。
そのため、卒業後に就職した後も、一定期間は車のローンやクレジットカードの申込みをした際に、審査が通らないことがあります。
また、任意整理の対象となった貸金業者等においては、独自に任意整理整をした履歴を保存していることがあります。
そのため、信用情報から事故情報が削除された後も、借入れができない可能性があります。